市政の動き−議会・政策・見解
【21.1211月議会終わる 討論です。
日本共産党の討論です。井深正美市議
2021年9月議会 本会議 討論
おはようございます。
それでは、
日本共産党市会議員団を代表して討論を行います。
・第133号議案について反対の討論を、
・第130号議案及び第132号議案については意見・要望を述べ、
・請願第10号、請願第11号、及び、請願第12号については、採択を求める立場で討論を行います。
最初に、第133号議案、高島屋南地区公共施設建築工事、「柳ケ瀬グラッスル35」の3階に子ども子育て施設、4階に健康増進施設、及び中保健センターを整備するというものです。
建設予定の施設は、中心市街地の活性化、にぎわいの町づくりなどのコンセプトで整備が進められてきましたが、
ここへ来て、にわかに旧長崎屋の都市公園整備計画や、市役所本庁舎跡地への法務局及び財務局など、国の機関の誘致が持ち上がってきました。
この場所は、中心市街地再整備におけるセンターゾーンであり、とりわけ柳ヶ瀬地区はその中心であることを考えた場合、この機会にこの地区がどうあるべきか、グランドデザインを描くことが必要です。
「柳ケ瀬グラッスル35」の3・4階の保留床はすでに購入がされていることから、施設整備については、いま慌てて進めるのではなく、一息おいてからでも遅くないのではないかと思います。
以上から、第133号議案については、賛成できません。
次に、
第130号議案、と第132号議案、については、議案には賛成の立場ですが、意見・要望を申し上げます。
最初に、
第130号議案、岐阜市レンタサイクル条例を廃止する条例制定についてです。
令和4年度からサイクルポートの無人化、及び料金決済のキャッシュレス化を伴うシェアサイクルを導入するとしています。
現在5か所のサイクルポートは、最大40ヶ所まで拡大し、観光客の利用者を増やすこと、かつ、市民の利用促進を図るとのことです。
観光客の利用者を増やすことはわかりますが、その上で、何より自転車が事故なく安全に利用できる自転車走行環境整備が、必須だということです。
最近でも、歩道を歩いていた高齢者が、自転車で走行していた男子高校生と接触し、その弾みで車道に倒れ、走行してきたトラックにはねられ死亡する事故が起きています。
岐阜市を訪れた観光客、及び市民が事故なく安全に走行できるように、中心市街地を基本とした計画エリアはもとより、シェアサイクル事業を導入に合わせて、更なる自転車走行環境整備を確実に行うことを要望します。
スマホの利用、サイクルポートの無人化になるとのことですが、自転車の貸し出しに人が関わらないことから、人と人の繋がりが希薄になり、観光地として魅力が半減することにならないか、心配が尽きません。
無人のサイクルポートだけでなく、岐阜公園など観光の拠点においては岐阜の魅力が伝えられるよう観光ガイドが配置されることを要望しておきます。
次に、
第132号議案、旧本庁舎の解体工事に関わってですが、
総務委員会の委員会では、旧本庁舎の工事請負契約の締結に関わって、委員長報告で、「旧本庁の解体後の敷地ありようについて」の要望がされました。
旧本庁舎跡地活用について、これまで民間に委ねるとしていたものを、国の施設を誘致するとの報告がありました。
仮に国の施設ができるとしても、話がまとまるまでにはかなりの時間を要することになり、その間使用目的を失うことから普通財産として、荒整地の状態で放置されることになることになり兼ねません。
せっかくの中心市街地における一等地の空間です。
短期間でも、緑地として整備し、多くの市民に開放できるようにすることを要望しておきます。
同時に、
今回の旧本庁舎の解体工事は、中市街地における極めて大規模な工事であり、工期が長期間となることから、アスベスト除去を含め、解体工事における安全対策を万全に期すよう求めるとともに、
地域住民に対しても悪影響が及ばないように、最善の対策を行うよう重ねて要望をします。
さらに、この解体工事が何ら事故なく無事に終わることを願ってやまないことを、申し添えておきます。
次に、
請願第10号、請願第11号、及び、請願第12号について、採択を求め、賛成討論を行います。
最初に、
請願第10号、「コロナ対策で、小・中学校の給食費の無償化を求める請願」についてです。
新型コロナウイルス感染症が長引くとともに、それに加え原油の高騰によるガソリン価格や、食料品などの値上げが相次いでいます。
経済的に困窮する子どもに対しては、生活保護制度や就学援助制度が活用され、岐阜市においては、児童・生徒30,381人のうち、生活保護(198人)と、就学援助の受給者は4,341人、率で14.3%に支援が行われています。